不覚
当たり前だが私は何の役にも立たなかった、どこかで事態を甘く見ていたのだろう。
小さな命が失われるまでコトは動かなかった、その危険はずっとそこにあると判っていたのに。
通常医療の忌避、医療ネグレクトによる直接の健康被害者(本人はそう思っていなくても)がいる。
そしてご家族が強くはまり込んでしまって善意の加害者になっていることに苦しみ、それでも家族を失うまいと苦しんでいる方がいる。
それは全部、現在進行形だ。
何も終わっていない、何かが始まろうとしているだけかもしれない。
それでもこれで誰かの命が失われずに済むかもしれない、期待している自分がいる。
私は科学を人間を信じていたい。少しだけ、ほんの少しだけ胸がつまった。